自分と比べて評価せよ

日本に住んで13年以上が経つが、今も、アメリカで学生時代に空手を教わったアメリカ人空手家を師と仰いでいる。おそらく、彼の弟子になって25年ほどになると思う。我が師ジョン・ハミルトン先生はペンシルバニア州ピッツバーグに住んでいることから、しょっちゅう会えるわけではない。しかし、帰省した折に稽古をつけてもらうのに加え、先生を毎年一週間ほど広島に迎え、稽古の機会を持っている。つい先週、この例年の来広があった。

私の「二つ目」の武道は杖道である。こちらは、ここ日本で、日本人の師と先輩から教わっている。私は、アメリカ人の師にも、日本人の師並びに先輩にも、多大なる敬意の念を抱いているので、先週我が家でパーティを開き、双方が知り合う機会を設けることにした。

お察しのことと思うが、日本人側は、私のアメリカの師に興味津々であり、またその逆も然りであった。そこで、両方の演武ビデオを見てもらうことになった。双方が相手への賞賛の気持ちを示し、新たな友情が生まれた。

それはさておき、私がここで述べたかったことは、パーティで見たビデオに、ハミルトン先生のインタビューがあり、そこで彼が言った言葉である。もちろん、私はこのテープを以前見たことがあるのだが、今回見直したことでまた思いを新たにしたのだ。その言葉とは、次のようなものである:

「自分を評価する唯一の方法は、自分に照らし合わせることだ。常に、自分より劣った者がいる。彼らと自分を比べることは、傲慢さと誤ったプライドにつながる。常に、自分より優れた者もいる。彼らと自分を比べることは、憤懣と意思消沈につながる。自分に照らして自分を評価せよ。『昨日の自分はどうであったか?今日の自分はどうか?明日はどうなるか?』と自問するべきである。」

私にとって、この言葉は実に名言である。改めてこの言葉に従おうと決意を新たにしたのであった。

2006年4月6日

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